こんな疑問を解決する方法を解説します。
目次(もくじ)
1.ANAマイル有効期限をおさらい
マイルの有効期間は3年
ANAマイルの場合、有効期間は貯めた月から数えて、3年(36カ月)後の月末までです。1カ月単位で、それぞれのマイルの有効期限が決まっています。
例えば、2017年5月5日に1000マイルを獲得した場合、そのマイルは2020年5月31日が有効期限ということ!
有効期限の確認方法
保有マイルの有効期限は、ANAマイレージクラブの会員ページで確認できます。次のように、有効期限別にすべての保有しているマイルの有効期限が表示されます。
2.ANAマイルの有効期限を延ばす4の方法
❶|ANA会員プログラムを利用する
以下に該当する人は、例外としてマイルを失効することはありません。つまり、どちらかになればマイルの有効期限を気にする必要はなくなります。
とはいえ、いずれも対象となるにはハードルが高すぎるんで、期限間近の方は考えなくて良いかと思います。
ANAマイレージの最上位ランクの会員資格。1年間でプレミアムポイントを10万ポイント以上獲得することが条件です。プレミアムポイントは航空券を購入(渡航)することで獲得できるポイントのことですが、10万ポイントを貯めるためには、実に50万円分以上の渡航が必要となってきます(運賃種類により獲得ポイントが変動)。
ANAマイレージクラブへのご入会から現在までの総飛行距離をLT(ライフタイム)マイルと呼び、 それを100万LTマイルためることで対象となります。東京-ニューヨーク間が片道6,723マイルであることを考えると、とんでもない距離渡航する必要があることが分かりますね。
❷|ANAスカイコインへ交換する
2つ目は、ANAスカイコインへ交換する方法です。ANAスカイコインとは、1SKYコイン=1円の価値を持つコインで、ANA航空券やツアーの支払いに利用できる電子クーポンです。ANAスカイコインの有効期限は、交換月から12カ月後の末日であるため、約1年間期限を延ばせることになります。
・ANA国内線航空券の購入
・ANA国際線航空券の購入
・ツアーでの国内旅行(ANA SKY WEB TOUR)
・ツアーでの海外旅行(ANA SKY WEB TOUR)
SKYコインへの交換は1マイルから可能
失効間際のマイルをたった1マイルからでもSKYコインへ交換することができるため、1マイルもムダにせずに済みます。交換レートは、1マイル=1SKYコインが基本となっていますが、マイレージ会員ランクによって下の様に分かれます。
✔ 特典航空券より圧倒的に座席が確保しやすい
マイルで発行する特典航空券では、各便の座席枠が限られているため争奪戦となることが多いです。ですが、SKYコインを利用する場合、通常の航空券の座席を購入するカタチになるので、座席の確保は圧倒的にしやすいメリットがあります。
✔ マイルの価値は下がってしまう
還元率で考えるとマイルでそのまま特典航空券を発行した方が、圧倒的にお得です。特典航空券をマイルで発行した場合、1マイルの価値は10円程度にもなることがありますが、SKYコインの場合は最大でも、1マイル1.7円の価値にしかなりません。あくまで、期限を延ばしたいときや希望日にどうしても渡航したい、という時に使うものと考えておきましょう。
❸|ANA利用券へ交換する
ANAご利用券は、航空券や宿泊、機内販売商品などの支払いに利用できる利用券です。ANASKYコインより、利用範囲が広いのが特徴ですが、交換は一律で1倍(1マイル=1円)なので、航空券などに利用される場合は、ANASKYコインへの交換をした方がお得です。
✔ 交換単位は10,000マイルのみ
ANASKYコインと違い、10000マイル単位のみでしか交換できないため、使い勝手はあまりよくありません。
✔ 有効期限:発行日から12カ月目の末日
・ANA国内線航空券の購入
・ANA国際線航空券の購入
・旅行商品(国内・海外パッケージツアーなど)
・IHG・ANA・ホテルズグループジャパン
・機内販売の利用
・ANAFESTA商品の購入
・空港免税商品の購入
・ティスリー・サダハル・アオキ・パリでの利用
・早来カントリークラブでの利用
・武蔵野の杜カントリークラブでの利用
❹|メトロポイントへ交換する
最長5年間有効期限を延長可能
「ソラチカカード」と呼ばれるクレジットカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)を利用すれば、最長5年間有効期限を延長することができます。ソラチカカードと言えば、陸マイラーにとって必須のカードですが、その理由としては、ソラチカカードのポイント(メトロポイント)とANAマイルを相互交換できることがあげられます。有効期限が切れそうなマイルを一旦メトロポイントへ交換し、再びANAマイルへ交換しなおすことで実質期限の延長が可能です。
例)メトロポイントへ交換し、再びANAマイルへ戻した場合
✔ メトロポイント有効期限:最長約2年
✔ ANAマイルの有効期限:約3年
0.9倍でメトロポイントへ
メトロポイントからANAマイルへ戻す際はレートが0.9倍となってしまいますが、それでも再びANAのマイルとして利用ができるので、非常におすすめの方法です。
3.失効前にマイルを有効活用する6の方法
続いては、期限を延長する方法ではなく、失効する前にマイルを利用してしまう6つの方法を解説します。
❶|特典航空券を発行する
予め特典航空券をマイルで発行してしまう方法です。特典航空券は、目的地こそ変更できませんが、後日日程を変更することができます。失効前にとりあえず行たい場所の特典航空券を適当な日程で発行しておきましょう。
特典航空券の有効期限は発行から1年間
特典航空券を発行したら、好きなタイミングで日程変更をするわけですが、利用期限は特典航空券発行から1年以内です。発行日から換算して1年以内の日程に渡航日を変更しましょう。
なお、ANAマイレージクラブ(オンライン)では、日程変更は無料ですることができます。
❷|ANAショッピング A-style の支払いに使用する
A-styleとは、ANAが運営するショッピングサイトのことで、ANAのマイルは「1マイル=1円」としてA-styleで利用することができます。1マイルから代金に充てることができるので、失効間近のマイルを余すことなく利用可能です!
✔ Skyコインが航空券や旅行商品に特化している一方、A-styleでは、単価の安い商品や雑貨も取り揃えているので、ショッピングが好きな方に向いています。
ただし、Astyleの場合も、還元率は1倍(1マイル=1円)であることや、あくまでA-style内での買い物でしか使用できませんので、積極的に利用するメリットはあまりありません。
旅行グッズから食品まで
A-styleでは、旅行グッズはもちろん、ワインや食べ物、ANAオリジナル商品まで多数取り揃えています。
❸|提携ショップのクーポンを発行する
提携ショップのクーポンに交換する方法です。提携先によって異なりますが、1000マイル=1000円分のクーポンから気軽に交換できます。提携ショップは頻繁に追加・変更されますが、2019年6月現在では、クーポン特典の交換商品は88にものぼります。電子マネーや他社ポイントへの交換ほど、利用範囲に自由度はありませんが、お気に入りのショップや商品がある方にはおススメです。
交換先の一例
❹|電子マネー・他社ポイントへ交換する
ANAマイルは、電子マネーや他社のポイントへ交換ができます。基本的には1マイル=1円のレートで交換が可能ですが、10,000マイル単位での交換しかできない点がデメリットとなります。
1年間に20,000マイルまで
交換可能なマイルに限度はありませんが、10,000マイル=10000円で交換することができるのは年間20,000マイルまでとなります。3口目(30,000マイル)からは、2マイル=1円のレートとなってしまうので、注意です!
✔ スターバックスカード ✔ セブンカード
✔ iTunesギフトコード ✔ タカシマヤカード
✔ 地域経済応援ポイント ✔ マツモトキヨシ現金P
✔ 電子マネー「楽天Edy」 ✔ カエトクカード
✔ iDバリュー ✔ PiTaPaショップP
✔ TOKYU POINT ✔ μstarポイント
✔ Tokyo Metro To Me CARD ✔ はやかけんポイント
✔ Suica (ANA VISA Suica) ✔ 伊予鉄IC電子マネー
✔ nimocaポイント ✔ 京成カード
✔ 楽天スーパーポイント ✔ エムアイポイント
✔ Tポイント ✔ Sポイント
✔ nanacoポイント ✔ トラノコポイント
❺|投資をする
おつりで投資ができる「トラノコ」アプリへも交換可能です。1,000マイル→500円、月1回交換可能と、かなり限定されます。マイルの価値もかなり低くなってしまうのでお勧めはしませんが、一応、投資にも使えますということでご紹介します。
❻|寄付をする
マイルで寄付や支援をすることができます。マイルを失効させてしまうのであれば、『寄付』するのも全然ありです。寄付する先によって、交換単位(1口当たりのマイル数)は異なりますが、大体3,000マイル/1口で寄付することができます。ぜひ、この機会に社会貢献してみてはいかがでしょうか。
現在、受付中の寄付先はコチラ
✔ UNESCOへの寄付(1口3,000マイル)
✔ WonderFLYへの支援(1口 1,800マイル~)
✔ Blue Wing プログラム(1口 3,000マイル)
4.航空券の発行マイル数に満たない方へ
こんな方に朗報があります。私も、陸マイラーとして取り組む前は、そうした境遇によく直面していました。せっかくコツコツためたマイルなのに、使えずになくなってしまうのはもったいないですよね。そんなときは、ポイントサイトというものを利用してみてはいかがでしょうか。
最短2カ月あれば+18,000マイルは獲得可能
ポイントサイトとは、ポイントを貯めることに特化したサイトのことです。もし、すぐにポイントサイトに登録しマイルを貯めはじめたら、何も知識がない方でも2カ月程度で、18,000マイルを簡単に貯めることができます。しかも2カ月といっても実質作業時間は1時間くらいです!2カ月というのは、ポイント獲得までの待ち時間と、ポイントをマイルに交換するのに要する待ち時間を合わせた時間です。
✔ 18,000マイルとしているのは、ポイントサイトからANAマイルへの交換上限が月18000マイルまでだからです。3カ月、4カ月と時間をかければ、さらに多くのマイルを貯めることも可能です。(年間では、20万マイルほど獲得が可能)
5.マイル失効を未然に防ぐ【無期限に】
マイルを貯める方法としては、飛行機に乗るという方法もありますが、クレジットカードの決済で、貯める場合が多いかと思います。
そんなときは、ポイントの有効期限が無期限のクレジットカードを利用することをおススメします。何年にも渡りコツコツ貯めれば、ファーストクラスでハワイも夢ではありません。一般的なカードではポイントの有効期限が定められているため、貯めることができるポイントに限りがありますが、無期限でポイントを貯めることができれば、利用範囲も広がります。
■無期限でマイルを貯められるカード3選
3つのとも、年会費が発生するカードですが、マイル還元率の良さや付帯特典を考えると、年会費を払う価値はあるカードばかりです。とはいえ、旅行をする方をターゲットとしたカードですので、殆ど旅行をしない方にはあまりお勧めできません!
1|SPG AMEXカード
年会費:31,000円(税抜)
SPG AMEXの有効期限は、『最後にポイントを獲得した日から1年間 』です。なので、年に1回でもカードを利用すれば、有効期限は延長し続けることになり、実質ポイントを無期限に貯めることが可能です。
メリット
✔ ANAマイルへの還元率が1.25%
✔ カード更新時に無料宿泊特典を獲得可能
✔ 『マリオット』のゴールド会員資格が取得できる
デメリット
✔ 年会費が高額である点(旅行好きなら、もとは全然とれます。)
✔ 家族カードの年会費も有料な上、高い
✔ 公共料金の支払いではポイント還元率が半減
2|スカイトラベラーカード
年会費:10,000円(税抜)
メリット
✔ 航空券購入時のマイル還元率が3.0%
✔ 付帯する旅行保険が充実している
✔ ラウンジ利用や荷物配送サービスなど旅行関連の特典多数
デメリット
✔ 年会費が高い
✔ ETCカードの発行手数料がかかる
✔ 旅行をしない方には向かない
3|ANAアメックスカード
年会費:7,000円(税抜)
メリット
✔ ANAカード特約店ではマイル還元率が1.5~2%
✔ ボーナスポイント・パートナーズで最大10%還元
✔ ETC発行手数料が無料
デメリット
✔ ANA便に乗らない方には、メリットが少ない
✔ 他のANAカードと比較すると年会費が高い
✔ 無料で利用可能な空港ラウンジが少ない