マリオットインターナショナルが「道の駅」に隣接したロードサイド型のホテルを開業する話しです。今回は、気になる開業場所・開業時期など、このプロジェクトを徹底解説していこうと思います。
目次(もくじ)
1|道の駅にホテルができる
・建設予定場所
気になる開業場所は、地方を中心に『5府県15か所』で予定されています。ただ地方といっても、比較的、東京や大阪、名古屋などの主要都市から、アクセスしやすいエリアがメインとなっています。やはり、地方でも人の流入が狙えるところということですね。
セカンドステージでは10道県へ
まずが5府県での開業予定となっていますが、その後、セカンドステージとしては10道県への拡大を予定しているようです。10道県の詳細は公表されていません。
・開業は2020年秋を予定
開業予定は2020年秋以降となっています。詳細な開業日などは、まだ公開されていませんので、順次更新していきます。
2|そもそもマリオットって?
マリオットとは、世界最大手のホテルグループで「シェラトン」や「リッツカールトン」など名だたるホテルブランドを展開している企業です。なかでも今回、「道の駅」プロジェクトでマリオットインターナショナルが開業を予定しているのは「フェアフィールド・バイ・マリオット」という日本初上陸のブランドです。
・フェアフィールド・バイ・マリオット
今回、開業が決まっている「フェアフィールド・バイ・マリオット」ですが、『温かさとシンプルさに焦点を当てた環境を創り出す』をテーマにしたホテルです。マリオットグループのブランドの中でも2番目の規模(軒数)を誇ります。今まで日本に展開していなかったため、待ちわびた人も多いはずです!
ホテルのランクや規模
フェアフィールド・バイ・マリオットは、価格帯としてはリーズナブルな部類(ランク)に分類されます。リッツカールトンやシェラトンなどのラグジュアリーブランドではありません。そのため1泊1万円以下で宿泊も可能な部屋もあります。
✔ ホテルのランクは、カテゴリー3
※マリオットではホテルのカテゴリー(ランク)を7段階に分けています。(カテゴリー7が最高ランク)
海外ではこんな感じのホテルを展開している
エアフィールド・バイ・マリオット・ソウル
3|Trip Base 【道の駅プロジェクト】
Trip Base 【道の駅プロジェクト】とは
日本各地の道の駅にホテルが開業するわけですが、「Trip Base 【道の駅プロジェクト】」というプロジェクト名の事業となっています。積水ハウスとマリオットが手掛けるプロジェクトで、「道の駅」に隣接したロードサイド型ホテルを展開する、地方創生事業。「地域の魅力を渡り歩く旅」ということで、新たなテーマ性を持ったプロジェクトになりそうです。東京五輪もあり、さらにインバウンドをあと押しする良い事業だと思います。
また、ロードタイプ型のホテルプロジェクトのため、ターゲットとしては「車での移動」をする方となるかと思います。これを機に、今まで触れなかった日本の各地にも行ってみたいですね
特徴と目指しているところは、こんな感じ
- 積水ハウスとマリオット・インターナショナルが日本各地の地域と連携し、全国にある「道の駅」をハブに、「地域の魅力を渡り歩く旅」を提案・提供する地方創生事業
- 「休憩、通過」点であった「道の駅」をハブとして分散している観光資源をネットワーク化し、集客ポテンシャルを最大限に引き出し地域活性化につなげる
- アメリカ全土で展開し、全世界に 900 軒以上運営しているマリオット・インターナショナルの日本初上陸のホテルブランド「フェアフィールド・バイ・マリオット」と、高品質・短工期である積水ハウスの工業化住宅の強みを生かした、非住宅事業として展開
- 積水ハウスがプロジェクトマネジメントを担当。積水ハウスとみずほフィナンシャルグループをはじめとした金融機関及び観光産業支援に特化したファンド等が出資する本プロジェクト専用の SPCが事業主となり、マリオット・インターナショナルがホテルを運営
- 積水ハウス子会社がホテル経営を担い、外国人への対応とマリオットブランドにより、年々増加するインバウンドニーズを取り込む
- 地域と共存共栄し、パートナーとのアライアンスを積極化することで、地域活性化のプラットフォームになっていくことを目指す
コンセプトムービー
積水ハウスは、2022年にウェスティンホテル横浜も手掛ける
ちなみに「積水ハウス」は、2022年開業を目指して、横浜・みなとみらい21地区に「ウェスティンホテル横浜も」建設も予定しています。「道の駅プロジェクト」と同様に、マリオットとの連携が一層高まっています。住宅メーカーのホテル事業参入が激しく広がっていますね。
4|国内でのSPGの需要が広がります
SPGとは?
- SPGとは、 ”スターウッドホテル&リゾート”というホテルの会員プログラムで、ランクによって「客室無料アップグレード」や「会員限定料金での宿泊」などが可能になる。
- SPGはマリオットインターナショナルと統合したため、『フェアフィールド・バイ・マリオット』でも会員優待を受けることができます。
- さらに、SPG AMEXというクレジットカードを発行するだけで、ゴールドエリートという高遇ランクになることができ、1年に1泊無料で宿泊できる特典も付帯します。
詳細はコチラを
SPGおよびSPG AMEXの詳細については、『徹底解説|SPG AMEXが人気となっている理由』でご紹介していますので、ぜひご覧ください。
5|まとめ【これからは地方活性】
これまで、道の駅というと、小休憩スポット・ご当地の物産を購入する場所というイメージでしたが、Trip Base 【道の駅プロジェクト】が始まることで、大きく位置づけが変わるだろうと思います。私なら「フェアフィールド・バイ・マリオット」に泊まれるというだけで、道の駅に行きたくなっちゃいます(笑)
マリオットという外資系ホテルが、地方に参入したのことで、外国人観光客の集客もさらに加速するでしょうし、何より地方の観光産業が活性化していくのが、楽しみです。