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■マイルで航空券を入手しても、お金がかかる!?
マイルを貯め、いざ航空券に換えようとしたとき、『合計金額〇〇〇円との表示』に、『え!マイルでもお金掛かるの?』と思われた方、いらっしゃるのではないでしょうか。私もマイルで航空券をとれば、タダで旅行できるんだとぬか喜びをしたことがあります。ですが、実際はマイルで航空券をとった場合も、通常の購入と同様に、さまざまな諸経費は支払う必要があります。では早速、諸経費にとして、航空券を通常購入した場合に、どのような費用が掛かってくるのかを解説していきます。
- 燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)
- 空港施設使用料
- 空港諸税
- 航空保険料
1|燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)
一つ目にかかってくる費用は燃油サーチャージになります。燃油特別付加運賃と呼ばれる費用で、乗客が燃料代の一部を負担する制度になります。燃油サーチャージの金額は各航空会社、渡航先によってそれぞれ変わってきます。この制度はもともと、湾岸戦争の際に、原油価格が高騰し、航空会社が燃料代を賄えなくなったことを契機に始まりました。そのため、原油安となった期間には、無料になったり、定期的に価格が改定されます。ツアーやパックで行かれる際は、旅行代金に燃油サーチャージが含まれるのか?別途請求なのか?をしっかりと確認しましょう。また、燃油サーチャージの料金については、搭乗日ではなく航空券発券日の料金に基づきます。
2|空港施設利用料
空港管理会社が徴収する利用料で、施設の維持管理に使用されます。空港使用料の内容や料金は空港により異なりますが、以下が一般的な使用料になります。ここで、利用者が航空券とは別途支払う必要があるのは、PSFCとPSSCになります。その他の着陸料などは、運航主体(航空会社)が負担します。
国内の空港使用料一覧
※2018年12月28日時点
3|空港諸税
渡航先の国によっては、入出国税や通行税といった税金が発生します。特に、2019年1月7日から、日本では空港諸税として出国税が制定されました。内容としては、2才以上の出国者に対し、1,000円が課されることになります。
4|航空保険料
航空保険料は、航空会社が保険会社へかけている保険料です。従来は、利用者が航空券とは別途に負担することはありませんでした。しかし、2001年9月11日の米国同時多発テロをうけて保険料が大幅な値上がりとなりました。これをうけて”航空保険料”として、値上げによる超過分を利用者が負担することになりました。
■合計でいくらかかるのか?
それでは実際に、航空券代金とは別にいくら位の金額が発生するのか考えてみます。
日本~ホノルル間(ANAの場合)
2019年3月23日現在で、発券した場合、航空券代金以外に32,410円かかります。保安サービス料や施設利用料、諸税が、日本とハワイでともにかかるため、結構な金額になります。※4月1日以降に発券すれば燃油サーチャージは大幅に安くなります。
◇内訳
- 旅客保安サービス料 520円
- 旅客サービス施設使用料 2,090円
- 保安サービス料 620円
- 動植物検疫使用料 440円
- 入国審査料 780円
- 税関審査料 640円
- 国際観光旅客税 1,000円
- 通行税 4,120円
- 燃油サーチャージ 22,200円
■まとめ|マイルで利用した場合かかる諸費用
ここまで、航空券以外にかかる諸費用について説明しました。では、続いてマイルで航空券を入手した場合はどうなのかご説明します。まず、国際線の場合ですが航空券費用を除くすべての諸費用を負担する必要があります。一方、国内線の場合は別途発生する費用はございません。基本的に国内線特典航空券に全ての諸費用が含まれています。国内線と国際線で費用負担の有無に違いがありますので注意しましょう。
■最後に
今回は、飛行機での渡航時に発生する諸費用について解説いたしました。通常の航空券購入ではもちろん、マイルでの航空券発行でも諸費用が発生する場合があります。また、燃油サーチャージのように日々変動する料金もあります。こうした内容をしっかり理解できれば、予約日をずらしたりすることで、諸費用の節約も可能ですので、ぜひこの記事を参考にしていただければ幸いです。