特典航空券の『売り切れ』がなくなる?
これまで、マイルで渡航するための特典航空券には座席数に限りがあり、繁忙期などは殆どがキャンセル待ちという状態が続いていました。そのため、一般会員にとってお盆やGW、年末などの繁忙期は、マイルで航空券を発行することは殆ど無理といっても過言ではありませんでした。しかし、 JALは昨年12月より『特典航空券PLUS』という新制度を導入しました。これにより、航空券の取りやすさは圧倒的に向上することになりました。
新制度『特典航空券PLUS』とは
『特典航空券PLUS』とは、当日予測される残席数に応じて、必要マイル数が変動し、人気の便に関しても、設定されたマイル数を支払えばすぐに予約ができるシステムになります。従来は、特典航空券用の座席枠がすでに設定されていましたが、新システムでは枠にとらわれず、空席さえあればマイルでチケットが取れるようになります。
新制度のデメリット
必要マイル数が激増することも
繁忙期や人気路線に関しては、空席さえあれば特典航空券の発行が可能になりますが、必要マイル数が激増することがあります。たとえ、航空券が取れたとしてもあまりに、マイル数が多すぎては利用できませんね。
例)日本-ハワイを往復する場合
通常、日本ーハワイの往復に必要なJALマイル数は40,000マイルになります。このマイル数は以前から変わっていません。しかし、新制度では繁忙期や、人気便についてはこの40,000マイル+αのマイルが必要になります。その時の混雑予測に基づき+αのマイル数は事前に決定されますが、最大で174,000マイルものマイルが加算される場合があります。つまり、大人1名が往復する場合、最大で21,4000マイル必要なことになります。莫大なマイル数ですよね…
実質的にマイルの値上げ?
また、各路線の必要マイル数を時期ごとに確認したところ、想像以上に多くの便で+αのマイルが必要になることがわかりました。実質的にマイルの値上げ?とも思いたくなるような形です(泣)
新制度のメリット
これまでより少ないマイル数で行けるところも
新制度により、マイル数が激増する便がある一方、最低必要マイル数が減少する路線もあります。上手く利用すれば、今まで以上にお得に特典航空券がとれる場合があります。
最低マイル数が減少する路線は以下の通りです。
- 日本 ➡ シンガポール
- 日本 ➡ ホーチミン
- 日本 ➡ フランクフルト
- 日本 ➡バンコク
- 日本 ➡パリ
- 日本 ➡クアラルンプール
- 日本 ➡ハノイ
- 日本 ➡ シドニー
- 日本 ➡モスクワ
- 日本 ➡ヘルシンキ
- 日本 ➡ロンドン
- 日本 ➡ジャカルタ
最後に
新制度は、『マイルはいくらでも払うので、その日に絶対に行きたい』という方にはとても良い制度ですが、個人的にはマイル数が激増しすぎかな…と感じました。100万マイル以上を保有するミリオンマイラーは別として、一般マイラーの私たちには、厳しい制度となりそうです。
ただし、必要マイル数が減った路線もありますので、そういった路線を閑散期に上手く利用するのはおススメできます。