ANAマイルを保有している方なら、『希望路線に空席がなく、特典航空券が発行できなかった』という経験をされた方が多いのではないでしょうか。ANAマイルはJALやその他航空会社に比べると、特典航空券が発行しづらいです。特にホノルル線(ハワイ)は激戦区で一年先でも混雑期は予約ができないほどです。今回は、そうした激戦路線(主に国際線)で予約をしやすくする方法について解説します。また、激戦路線でなくてもこの方法を知っていると航空券が発券しやすくなりますので、ぜひご活用ください。
目次(もくじ)
■ ANAマイルは航空券がとりづらい!?
現時点(2019年4月)で、約1年後の2020年3月の連休のホノルル線の空席状況を確認してみました。その結果、ご覧のとおり全線空席待ちの状態となっていました。予約開始から2,3日しか経過していませんが既にこの状態です。お盆やGW、年末年始はさらに激戦となることが、この結果から想像できます...
■ 朗報|発券確立を上げる方法はあります
激戦路線では、異常な速さで完売するANA特典航空券ですが、発券確立をあげるためのコツや方法がいくつか存在します。順番に解説していきます。
0|事前に発券ルールを確認しておこう
希望路線の特典航空券を発行しやすくする方法を紹介する前に、ANAマイルでの特典航空券に関わるルールをおさらいしておきましょう。
➡ただし、提携航空会社の場合、発券開始日は異なります。
➡搭乗希望便出発の24時間前までの申請可能で、355日先までの日程で変更が可能。
・未使用の場合はキャンセル可能で、払い戻し手数料として3,000マイル/名
➡予約済の便の出発前かつご搭乗希望便出発の24時間前まで、キャンセル可能。
※有効期限内のマイルのみ払い戻されます。
※2020年3月まで
・2歳未満の幼児で占有座席利用がない場合、幼児料金が必要
➡マイルは不要ですが、幼児料金として通常運賃の10%を支払う必要があります。
・2歳以上のお子様は、大人と同様のマイル数が必要になります。
以上がANA国際線特典航空券利用時の主なルールになります。これらは今後絶対に必要になる知識ですので、しっかりと理解しておきましょう。
■ 発券確立を上げる6つの方法
1|上級会員となる
発券確立を上げるための方法の一つ目は上級会員となることです。ANAマイレージクラブには、一般会員、ブロンズ会員、プラチナ会員、ダイアモンド会員という4種類のステータスが存在します。そして、なんと特典航空券用の座席数はステータスによって異なり、一般会員&ブロンズ会員<プラチナ会員<ダイアモンド会員の順で座席数が多くなっています。上級会員を目指すのは敷居が高いですが、それだけの価値やメリットはあります。
なお、各ステータスは一年間に獲得したプレミアムポイント数によって決定され、翌年1年間、ステータスが継続する仕組みになっています。
プレミアムポイントとは、1年間にご利用いただいたANAグループ(ANA・エアージャパン・ANAウイングス)、スター アライアンス加盟航空会社およびスター アライアンス コネクティングパートナー運航便のご搭乗分について、マイルとは別に積算されるポイントです。
2|往路の日程で予約
2つ目の方法は、往路の日程で予約してしまうという方法です。通常、航空券を発行する場合、希望する行きと帰りの日程をそれぞれ入力して航空券を発行しますが、人気路線の特典航空券を発行する場合、行きの日程で往復を予約してしまいます。ANAの特典航空券発行のルールでは、渡航日の355日前から特典航空券の発行ができ、国際線の場合、片道での予約はできません。つまり、帰りの日程の355日前にならないと航空券が発行できないということです。しかし、帰りの日程を待っている間に行きの空席が埋まってしまいます。
そうした状況を避けるために、行きの日程の特典航空券が解禁されたら、すぐに同日の往復チケットを発行し、その後、帰りの日程の航空券が解禁された時点で、帰りの日程変更を行います。
実際のWebページで事前に練習を!
特典航空券は、毎朝9:00に355日後の航空券を発行することができるようになります。ANA公式サイトからインターネットで特典航空券を発行する場合は、予約確定までの流れを、実際の公式サイトを使ってシミュレーションしておきましょう。
3|ダミー予約をつくっておく
3つ目の方法は、ダミーの予約をつくっておく方法です。希望日以外で、空席待ち状態の予約しておき、希望往路日の発券開始のタイミングで、希望日に日程変更を行います。
この方法では、変更内容は日程のみなので、新規で発券する手順に比べると格段に、予約完了までのステップを省略することができます。人気路線では発券開始数十秒で空席がなくなり、秒単位の争いになりますので、すごく有利となります。
また、余りにもダミー予約をたくさん入れる行為は、空港会社や利用者の迷惑にもなりますので、ほどほどに活用しましょう。
4|予約開始後のキャンセル待ち
通常、ANA特典航空券の発行は往路355日前の9時から開始しています。ホノルル線などの人気路線の特典航空券は、先ほど説明したように、往路日で往復予約してしまい、復路解禁日の9時にすぐ日程変更するといのが主流な方法です。つまり、9時ちょうどに日程変更をする方が非常に増えるため、キャンセルによって突然、空席が発生することが良くあります。9時から2、3分は希望路線の検索を繰り返し行うことをおすすめします!
また、搭乗日直前にもチャンスがあります。搭乗日の1カ月~2週間前くらいになると、急激にキャンセルによる空席が増えます。ギリギリでキャンセルされる方が結構いるため、搭乗直前は要チェックです。
5|電話で予約をする
特典航空券の発券はwebページと電話からの2通りの方法があります。しかし、特典航空券の座席の確保は、圧倒的に電話予約の方が有利です。オペレータが希望の便を予約開始すぐに押さえてくれるためです。ですが、開始時刻の9時ギリギリに電話をしても混雑していて電話は一向に繋がりません。そのため、別件の問い合わせで9時前から電話を繋いでおき、9時ちょうどに予約をするという方法もあります。
6|提携航空会社で考える
ANAが加盟するスターアライアンスの提携航空会社のユナイテッド航空にはホノルル線があります。そのため、ANA便が予約が取れなかった場合、ユナイテッド航空で行くという方法もあります。発券開始時期や座席数はANA特典航空券とは異なり、ANA便が取れなかった後でも遅くはありません。
また、提携便のメリットとして、シーズンによる必要マイル数の変動がありません。特にハイシーズンに利用されれば、マイルの節約にもなってしまいます!
日本ーハワイ(提携航空会社特典利用)
Y(エコノミークラス):40,000マイル
C(ビジネスクラス) :65,000マイル
F(ファーストクラス):120,000マイル
■ 朗報|ホノルル線は特典航空券の座席数拡大
2019年5月24日より成田~ホノルル線へA380が投入されます。現在は、B789(座席数:246席)が利用されていますが、A380は520席ということで、約2倍の座席数となります。なお、便数は今まで通り1日3便ですが、順次3機種がA380に変更されることになります。なお、特典航空券の座席枠ももちろん拡大するわけですが、注目なのはファーストクラスの導入です。今まで、ホノルル線に関してはファーストクラスがありませんでしたが、今回からファーストクラスが追加されます。また、ファーストクラスについても特典航空券の発行が可能なので、ぜひチャレンジするのもいいかもしれません。
■ 最後に
今回は、ANAマイルで国際線人気路線の特典航空券を確保するコツを解説いたしました。ぜひ、これらの方法を駆使して、希望の行き先への航空券をゲットしてみてください。今後、新たな情報があれば随時更新していきますので、ぜひご覧いただければ幸いです。